細田守「バケモノの子」解説、作品のメッセージから人生を考える

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2016年日本アカデミー賞の、
最優秀賞が3月4日に発表されます。

最優秀アニメーション作品賞の、
最有力候補と僕が考えている、
「バケモノの子」について書きました。

公開から結構経っていますが、
この記事の内容自体は、
映画を観た直後に書いたものです。

作品を観ての感想や、
テーマを僕なりに考察しているので、
是非ご覧ください。


◎「バケモノの子」は面白い?

こんにちは。

さあさあ、観てきましたよ。
大人気、細田守監督の最新作、
「バケモノの子」ですね。

人気、実力共に非常に高い細田監督ですが、
今回は「バケモノ」できましたね。

「時をかける少女」
「サマーウォーズ」
「おおかみこどもと雨と雪」

数々の名作を、
世に生み出している細田監督。

細田監督は違った世界観を、
1つの作品に閉じ込める手法を、
得意としています。

例えば、「サマーウォーズ」なら、
ネット社会と現実世界ですし、

「おおかみこども」なら、
人間社会と狼をはじめとする動物の世界。

そして今回は、
人間界(渋谷)とバケモノ界、
というわけです。

それぞれすみ分けていた彼らが、
ある事をきっかけに両者が混じり合い、
その結果どんなドラマが生まれるのか。

という具合ですね。

僕の感想から言いましょう。

非常に面白かったです。
やっぱり細田さんすごいです。

2015年に観た映画の中でも、
かなり上位にくると思います。

渋谷のTOHOシネマズで観たんですが、
会場は超満員。

後半にはすすり泣く声が、
絶えず聞こえていました。

この映画のテーマは、
ずばり「信じること」ですね。

自分を信じることと、
家族、友人、恋人を、
信じることです。

人間誰しも迷ったり、
上手くいかず怒ってしまい、
他人を傷つけてしまう。

そして、さらにそれが進むと、
ついには自分も傷つけてしまう。

あなたにも、そんな経験ありますよね。
僕だってそういう事、何度もあります。

家族とうまくいかない。
恋愛での悩み。
思春期独特の葛藤とか。

そんな時に大事なのは、
信じることだと思うんですよね。

支えてくれる友人を信じる。
そんな自分を、一番に自分が信じてあげる。
自分の信念を曲げずに貫き通す。

そういう事って本当に大切だなって、
この「バケモノの子」を観て感じました。


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◎「バケモノの子」の真のテーマとは?

ここからは映画を見た前提で書いていきますね。

作品は人間である九太(蓮)と、
バケモノである熊徹の師弟関係に。

九太寄りに百秋坊、
熊徹寄りに多々良の4人がメイン。
(西遊記がモチーフになっています)

この4人を中心に話が展開していきますが、
そんな中で僕が大好きな言葉があるんですね。

劇中でも何度か登場しますが、
「意味なんか自分で考えろ」という言葉。
これがまたいい言葉です。

確かに何かが分からない時、
分かる人に聞くのが簡単でしょう。

でも本当にそれでいいのでしょうか?
その人がいなかったらどうするんでしょう?

というかそもそもそれは本当に、
「分かった」と言えるのでしょうか?

大事なのは、正解を見つけるまでの過程と、
本質を理解し、応用していく事だと思います。

この映画を観て、それが再確認出来ました。

劇中の九太のように、
「自分はどうしたいのか」

という問いの答えは誰に聞いたって、
返ってくるはずがありません。

そんなの人に聞いたって仕方ないし、
自分で考える事が唯一の方法であり、
それが本当に必要な事なんですね。

劇中で百秋坊(リリーフランキーさんが非常にいい働きをしていましたね。)はそこに気づいている訳です。

ここでも僕らが使える、
「生きるエッセンス」が
埋め込まれているな、と感じました。

それは、
「隠れた大事なポイントを見つけられるか」
「それを素直に取り入れられるかどうか」
といった所でしょうか。

成長する以前の熊徹は典型的なダメ男で、
短所だらけですが、実は学ぶべき点が、
作品中に散りばめられています。

それが例えば、
・「意味なんか自分で考えろ」「胸の剣」
・自分の言葉は曲げずに貫き通す事
・必死に父親を目指す姿勢
・ひたすらに強きを求める向上心
→負けず嫌いな所が良いですよね。
・実はよく笑っている事

こういった事ですね。

劇中で百秋坊が明確に、
気づきを述べているシーンもあります。

さらに話が進んでいくうちに
九太や多々良その他のキャラクターも、
その事に気づいていきます。

僕は「気づき」を得る事、
って非常に大事だと思うんですね。

何気なく観ているテレビ、映画。
何気なく目にする広告、通りすがりの人々。
なんだってそうだと思います。

どんな小さな事、何気ない事にも、
学ぶべき点は多く隠されているんです。
気をつけて見れば、分かるようになります。

そして一番大事なのは、
その大事なポイントを取り入れられるか。
実践していけるかどうかが重要です。

「知」というのは、
実践して初めて価値が出るのです。
そう思いませんか?

車の免許を持っていても、
車を運転しなければ、何の意味もありません。
宝の持ち腐れですよね。

是非、どんなものからも学びを得て、
それを自分のモノにしていく。
これを一緒に実践していきましょう。

映画の内容から単純に言えば、
九太は熊徹の子どもなので、
文字通り「バケモノの子」なわけです。

しかしながら実際に言いたいのは、
そういう事じゃないですよね。

別にバケモノの子じゃなくたって、
人は時に怒り、迷って、
他人や自分を傷つける。

そんなモンスター(バケモノ)を、
腹の奥底に持っている僕らは誰だって、
「バケモノの子」なんだって話です。

うーん非常に深いテーマです。

僕もたまに自分にビックリしますよね。
親に反抗する時とか。

自分を育ててくれた親に、
よくそんな事言えるなって。

まさに自分の中の「バケモノ」が、
顔を出す瞬間が過去に何度もありました。

別に作品の中の九太や、
一郎彦だけの話ではないわけです。

そこを履き違えたら、
この作品の深さは味わえません。

作品全体としては、
・自分のやりたい事を見つける過程
・理想の父親像

このようなテーマですね。

勉強しつつも涙なしには観れない、
非常に良い作品になっています。


◎まとめ

・人間界とバケモノ界の融合した世界観で、
ずばりテーマは「信じること」

・何事においても自分で考えて、
本質を捉えようとする姿勢が大事

・映画の主人公たちだけでなく、
みな誰しもが自分の中に、
「バケモノ」を持っているということ

2016年の日本アカデミー賞の、
各部門最優秀賞を、
予想している記事もあります。

合わせてこちらもご覧ください。
⇒今年の日本アカデミー賞
最優秀作品賞は『海街diary』?


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